こんにちは。今回は、外構での“施主支給”って実際どうなの?というテーマで、我が家の体験と、元エクステリアプランナーとしての経験をもとにお話ししてみます。
ネット購入おすすめのメーカーもご紹介しているので、どこで購入するか迷っている、、、という方はぜひお読みください!
そもそも「施主支給」って?
「施主支給」とは、外構工事の際に必要な部材(例えばポストや表札など)を、施主=お施主さん自身が手配すること。通常は業者さんが仕入れてくれますが、「これがいい!」という商品を自分で買って現場に渡すやり方ですね。
最近ではネットやセレクトショップなどでデザイン性の高い商品が手に入りやすくなっていて、「せっかくなら自分で選びたい」と思う方も増えています。
我が家で施主支給したもの
- ポスト
- 表札
この2つは、比較的トラブルも少なく、施主支給としては取り入れやすい部材です。プランナー時代もよく支給品として施工させていていましたが、大きなトラブルになったこともありません。
実際にやってみた感想(ポスト・表札の支給)
メリット
- 自分で好きな商品をじっくり選べるので満足度が高い
- ネットで安く購入でき、予算の節約にもなる
- 必要な情報さえしっかり共有できれば、外構業者さんも特に困ることなく対応してくれる
また、これらの商品の支給が比較的簡単な要因として、ポストや表札の設置タイミングは工事の後半になることがほとんどなので、商品が届けくタイミングもあまり焦らずでOK。
サイズも小さいので、早く届いても自宅保管ができるので、スムーズでした。
デメリット
特にデメリットは感じませんでしたが、強いて上げるなら以下の点。
- 選べる商品が膨大なので、なかなか決められない
- 設置場所によっては取付できない商品もあるので、ある程度知識や情報収集が必要
- 外構業者さんとのやり取りが増える
我が家の場合は私自身がある程度知識と経験があったのでデメリットには感じませんでしたが、まるっとお任せしたい!という方は手間がかかることがデメリットになるかもしれません。
また、メリットに挙げた”費用が抑えられる”については、表札やポスト自体が外構工事の中でそこまで大きな金額ではないため、選ぶのが楽しい!こだわりたい!という気持ちが無い方は、かかる手間の方がデメリットが大きく感じそうです。
プランナー時代に見た「施主支給」のリアル
プランナーとしてお客さまと関わる中で、実際に施主支給されたものもたくさん見てきました。難易度の高さ別にまとめてみます。
◎比較的スムーズ:ポスト・表札・傘かけ・宅配ボックス
理由は、設置方法がシンプルであること、施工が工事の後半になりやすいので焦らないこと、単独で施工ができる事、です。
ただし、
- 設置場所に特徴がある
- 設置寸法に余裕がない
- 設置方法が例外的
という場合は、商品を決める前によく確認が必要です。簡単に支給できるポストや表札ですが、よくある注意点の詳細をまとめます。
確認ポイント1:設置場所に特徴がある
例えば設置場所が外壁の場合、外壁に凹凸が無いか(ガルバリウム、凹凸のあるサイディング等)、ビスを打つ場所が限定されないか(レンガ、特殊なサイディング等)、は少し注意が必要です。
我が家も外壁がガルバリウムで凹凸があったため、ポストの背面が外壁に密着できず、部材をかませて外壁から浮かせて設置してもらいました。
確認ポイント2:設置寸法に余裕がない
設置場所のスペースに余裕がない場合も、外構屋さんに確認してから購入が安心。商品自体がスペースに収まったとしても、施工する際に前後左右に余裕が必要です。
確認ポイント3:設置方法が例外的
例えばポストだけを単独で地面にポールを立てて設置するなどの場合が考えられます。
地面にポールを立てる場合はポールの基礎が必要ですが、周りに配管が通っていないか、ブロックの基礎などとぶつからないか、などんど地中にすでに埋設されているものが障害にならないかも確認すると安心です。
ネット購入おすすめブランド:セキスイデザインワークス
元エクステリアプランナーの私が圧倒的におすすめしたいのはセキスイデザインワークス!
ドイツ、フランス、フィンランド、ノルウェーなど海外製でおしゃれなポストが多数あり、他にはないデザイン、色味の商品が沢山!ボビシリーズがメイン商品のイメージがありますが、その他にも素敵なポストがいっぱい。カタログを見ているだけでもワクワクします。
海外製のポストは簡易なロック、もしくは鍵が無いという商品もあるので、セキュリティを重要視したいという方は商品の説明をよくみて選んでくださいね。
△ちょっと注意が必要:照明器具
商品によっては電気工事関係の資格が必要な接続もあり、外構業者さんが対応できる場合とできない場合があるため、事前に確認が必須。100Vの商品は電気工事関係の資格がないと施工が出来ません。
外構の照明器具接続のためだけに電気業者さんに来てもらうことになると余計な費用が発生することもあるので、依頼する外構業者さんがどのような仕組みになっているのか聞いてみてもいいかも。
12Vなどのローボルトの照明器具は誰でも設置が出来るので、ローボルト商品で探してみるのもおすすめ。
また、外構工事から離れますが、電気配線は建物の外壁から引っ張ってくることがほとんどなので、建物設計の段階から外構の照明が必要か?どこに設置する可能性があるのか?を想定して、電気配線を考えておけると◎
△工夫次第で可能なもの:植木
「どうしてもこれを植えたい!」という気に入ったものがあるなら、施主支給もありです。
ただし早く購入しすぎると置き場に困ったり、植えるまでの管理が大変だったりするので、このあたりもどうすれば支給できるのか考えておく必要があります。
プランナー時代には、どうしても植えたいけどあまり流通していない種類の植木をお客様がたまたま見つけられて、先に購入して自宅で管理しておくから新居に植え替えだけお願いしたいと依頼を受けたことがありました。
また、植栽はサイズによっては自分でも植える事が出来ます。
1.5mくらいまでの低木なら素人でも頑張れます(我が家も1.5m程のシルバーティーツリーを夫が頑張って植えてくれました)が、2m近くなると根っこもかなりのサイズがあったり、支柱を立てた方が良かったりと、プロの力を借りた方が安心です。
※どんな植木でも「植え替え」は一定のリスクがあるので、枯れてしまう可能性があることは理解しておきましょう。確率は半々、と言われたりもします。
▲難易度高めのもの:石材・タイルなど
以前担当したお客様で、駐車場の床を石畳で仕上げたいと、気に入った石材を施主支給されたことがありました。
駐車場なのでコンクリートの上に仕上げとして石を敷くということになります。コンクリートの工事は天候に左右されたり、スペースが必要なため他の工事と日程が重ならないように工事の進捗次第で施工日を微調整したりと、予定していた日に施工できないケースも多々あります。
また、石材は重量があるため搬入の際に運送業者さんだけでは下ろせないため、立ち合いが必要なケースも多いです。
それに加え、駐車場全面に石を敷くということである程度の量が必要なため、購入は事前に済ませて必要な材料を早めに確保しておく必要があります。
正直、これはかなりハードルが高いケースでしたが、うまくいった理由は…
- お施主さまがスケジュール調整にすごく積極的だった
- 購入・納品・搬入立ち合いまで全て把握してくださっていた
- 天候による工程変更にも柔軟に対応できる体制だった
- 奥様とすぐに連絡がとりやすい状況だった
ということです。
実際、建物工事が少し遅れたため一緒に外構工事も後にずれ込み、その後天気の不安定も続き、当初予定していた石材の搬入日をずらしていただくことが必要になりました。
石材は基本的に外構業者さんに仕入れまでお願いした方が安心ではあるのですが、購入先によっては自分で購入した方が安価になることも。ただしプランナーや職人さん、石材購入先の業者さんが稼働している日中に密に連絡が取れる人でないと、難しい部分が多いです。
どうしても支給したい場合は、施主支給することで得られるメリットと、臨機応変に対応しなければならない手間と、両方じっくりかんがえてみてください。
まとめ|施主支給は「内容と関わり方次第」でアリ
施主支給にはメリットもデメリットもありますが、うまくいくためのコツは以下の通り。
- 取付方法・サイズ・設置位置など、業者さんとのすり合わせを事前にしっかり
- 商品の搬入・保管・施工タイミングを把握しておく
- 「自分で責任を持って調整できる状況か?」をよく考える
- プロの力を借りる部分と、自分で選びたい部分をうまく分けること
我が家のように、ポストや表札のような“扱いやすい施主支給”だけ手軽にメリットを享受するのもいいと思います。
せっかくの外構工事。お気に入りのものを取り入れて、気持ちよく完成させたいですよね。
そのためにも「施主支給品」については、よく調べて、よく話して、納得した上でチャレンジっしてみてください♪
コメント